こんつは! シャー満太郎です。
さて、このシャー満太郎、十数年前になりますが、北海道を自転車で3ヶ月間旅したことがあります。
今回はその旅で大変お世話になった雑魚寝宿、ライダーハウスについてです。
このシャー満太郎、北海道で最初に着いた町である函館で、ライダーハウスが最高すぎて6泊連泊してしまったことがあります。
そんなライダーハウスに泊まって良かった点をお伝えいたしますね。
料金が格安
これがライダーハウスの一番の特徴でははないでしょうか。
じゃあどんなに安いかというと、シャー満太郎が実際泊まったライダーハウスでは、安くて600円、高くても1000円でした。
格安なんて値段じゃないです、もう閉店間際のお惣菜半額セールですね。
相変わらず例えがいま・・・(割愛)
一番高い1000円の宿で、30日泊まったとしても30000円ですから。
もう住んでもいいぐらいですね。
実際、シャー満太郎が泊まったライダーハウスでは住んでいる人もいました。
住んでアルバイトしながらお金を貯めていましたね。
アルバイト先を斡旋してくれるライダーハウスもありました。
まあ一生住むのはどうかと思いますが、このシャー満太郎、もしも何もかもスッカラカンになってもう人生どん底ですってなったら、ライダーハウスに住んで裸一貫、もう一度人生をやり直したいと思ってます。
ただ安いだけの理由があります。
要は一つの部屋に雑魚寝です。
布団もあったりなかったり、敷き布団だけあったり。
なので寝袋は必需品です。
さすがに部屋は男女別ですが、知らないもの同士がひとつの部屋に寝るんですね。
一緒の部屋に寝る人がどんな人かわからないので、ちょっと緊張しますね。
でもそんな心配はご無用、この後お伝えしますがライダーハウスでは毎晩宴会をして老若男女が必然的に仲良くなっちゃいます。
なのでもう「知らないもの同士」ってわけでもないですね。
それに昨日まで知らなかった人間同士、ひとつの部屋に寝るという非日常的な経験ができるので貴重な体験ですよ。
旅人が集まる
これがライダーハウスに泊まる一番の理由ですね。
「ライダーハウス」というだけあって旅するライダーが全国から集まります。
ライダーだけではありません。
自動車旅の人も自転車旅の人も徒歩旅の人も色々な旅人が集まります。
その旅人が集まるライダーハウスだからこそ泊まるんですね。
「料金が格安」であることは旅人が集まるひとつの要因ではありますが、それが一番の理由ではないとシャー満太郎は思います。
それはなぜかというと、旅人はロンリーだからです。
シャー満太郎はもちろん一人旅でしたが、北海道を長期に旅する人は一人旅が多いいと思います。
そして何日も一人で旅をしていると
「こんなことして何になるんだ?」
と思うことがあります。
仕事もせず自転車で走る旅が、自分の人生において何の意味があるのかと、疑問に思うわけですね。
暇ですから。
しかし、ライダーハウスに行けば、同じ様に「こんなこと」をしている仲間が居るんですね。
そしてホッとするのです。
何の意味があるのか分からんことをやっているのが、自分だけではないんだと。
このシャー満太郎、旅の途中で人恋しくなるとライダーハウスに行ってました。
そんなロンリーな旅人のオアシスがライダーハウスなのです。
旅の情報が収集できる
情報が収集できると書きましたが、もう嫌ってぐらい情報が入ります。
なぜかと言うと、みんな旅で体験した話をベラベラベラベラ話すからですね。
今日はコーヒーでも飲みながら北斗の拳でも読んで静かに過ごすかな、なんて思っていても
「シャー満太郎さん、〇〇ってところ行ったことある?」
なんて宿泊している旅人に声を掛けられ
「いや無いなあ」
なんて言おうもんなら、ベラベラベラべラそのスポットがいかに良かったかという話し出します。
もう北斗の拳なんて1巻のやっとハート様が出てきたあたりで止まってしまいます。
旅人は旅で体験した話が大好きですからね。
それにずっと一人で旅してますから、話したくてしょうがないわけです。
なので「北海道で面白いスポットあります?」なんて聞かなくても、みんなベラベラベラベラ話してくれますね。
毎晩行われる宴会なんて情報交換の場ではないです。
もう情報のぶつけ合いですね。一方的に。
どこぞの温泉は最高だだの、どこどこの何とか丼は食っておけだの、みんながみんな情報を投げ合い、情報のバトルロワイヤル状態です。
そして北海道に来るのも初めてで、飯ごうの炊き方すら知らない旅のど素人であるシャー満太郎は、最初のライダーハウスで6連泊もしたので、まるでマトリックスのネオが一瞬でカンフーを習得したように一気に北海道の情報や旅のノウハウを習得しました。
初めて北海道に行く旅人はライダーハウス必泊ですね!
旅の拠点にして観光ができる
これはライダーハウスに限ったことではなくほかの宿泊施設にも言えることですが、なんせ料金が安いですから何連泊もして周辺をくまなく観光できますね。
そして自転車乗りにとってはかなり助かりましたね。
いつもは多くの荷物を自転車にくくり付けエッチラオッチラ走ってましたが、ライダーハウスにそのたくさんの荷物を置いて観光できます。
なのでいつもなら距離があっていかないところも観光できますね。
それにいつもの重い荷物がなくなったので、もの凄くスピードが出ます。
大リーグボール養成ギブスが取れた星飛雄馬みたいなもんで、もう空を飛んじゃうぐらいスピードが出ますね。
走っていてとても気持ちいいですし。
それと電車やバスが通る大きな町にライダーハウスがあったりするんですよ。
そうするともう、自転車なんて乗りませんね、漕ぐの飽き飽きですから。
電車やバスに乗って、旅好きなオフィスレディのように普通に観光しちゃいます。
かく言うシャー満太郎は、函館のライダーハウスに連泊していた時、路面電車に乗って函館観光をするのが日課でした。
路面電車で谷地頭温泉、通称「谷地ヘッド」に行き、一日のんびりと温泉に漬かっていたこともありましたね。
いつもは修行のような旅をしている自転車乗りですが、バカンスのような旅ができるのもライダーハウスの良いところです。
お風呂に入れる+洗濯ができる+携帯が充電できる
お風呂に入ることや、洗濯ができること、それに携帯を充電することは普通の生活をしていれば普通にできることですが、旅人は普通にできないです。
一番悩むことなんですね。
それはなぜかというと、移動しながら生活しているからですね。
移動の途中に運よくそのような施設があればいいですが、なかなかありません。
入浴施設に関しては温泉など地図に載っているのですが、走っている道から遠かったり、入浴施設に着いた時間がまだお昼前でタイミングが合わなかったりと、入る機会って少ないんですよ。
コインランドリーも走っている道にたまたま無いかぎり見つける機会はないですし。
それに洗濯するのは時間がかかるので、距離を走りたい自転車乗りにとって、移動中に洗濯なんてする気になりません。
最後に携帯の充電ですが、コンビニなどで勝手に充電するわけにもいかないので、飲食店や入浴施設でお店の人にお願いし、充電させてもらうしかないですね。
正直、飲食店や先ほどもお話した入浴施設などは毎日利用するわけではないので、毎日充電とはいかないです。
まあこのころの携帯ですることと言えばメールぐらいでしたら、毎日充電しなくてもバッテリーは三日ぐらい持ちました。
バッテリーを多く消費するスマホ時代の今に、旅をする人はどうしているのでしょうか?
昔の数倍苦労していると思いますね。
さて、そんな苦労を一気に解決できるのがライダーハウスですね。
携帯の充電はもちろんできます。
ライダーハウスに着いたら、まずやる仕事がコンセントを探すことですね。
宿泊人数が多いとコンセントが充電している携帯で埋まりますから。
余談ですが、コンセントが埋まった場合を想定し、ほかの人も充電できるよう3つ口のコンセントタップを持参していて「一緒に充電どうぞ」なんて言ってくれるお釈迦様のような旅人もいました。
人より先に充電してやろうと、血まなこになってコンセントを探していた自分が、ものすごく小さい人間であると思い知った夏の日の夕暮れです。
さて、洗濯に関してもライダーハウスには洗濯機が常備していたり、近くにコインランドリーがあったりと解決します。
お風呂はライダーハウスに入浴施設があるところはありませんでしたが、近くに温泉や銭湯があり解決しました。
稚内のライダーハウスなど、銭湯がライダーハウスを経営していたので真横が銭湯でした。
こんな旅人の悩みを一気に解決してくれるのも、ライダーハウスの良いところですね。
毎日宴会
もうこれは必然ですね!
同じ趣味を持つもの同士、酒を酌み交わし語らうのは人間の本能です。
それを知ってかライダーハウスのオーナーも毎晩宴会を開催します。
今日来たばかりの人も連泊中の人も宴会場に呼んで宴会をします。
料理はみんなで持ち寄ったり、100円、200円のお金を出し合って料理を作ったりしてました。
お酒は基本持参ですが、焼酎一杯100円など格安で振る舞うライダーハウスもありました。
最初はおごそかに自己紹介から始まりますが、そこは同じ旅人同士、お酒が入るにつれて盛り上がりに盛り上がります。
先に話した北海道の情報はもとより、旅のハプニングから旅のあるあるエピソードなど話は尽きません。
このシャー満太郎は、いかに坂道の頂上で自転車乗りが昇天するのかをバイクなどで旅する旅人に説明し、その昇天する瞬間の「昇天顔」が十八番でした。
先ほど話した稚内の銭湯経営のライダーハウスなど、宴会場にカラオケが常備していて、カラオケパーティーをします。
このカラオケも歌いたい歌を歌うのではなく、オーナーが独断と偏見で選曲した曲を流すんですね。
そして知っている曲があると「おっしゃー」と立ち上がりマイクを取り歌うのですが、「おっしゃー」と立ち上がった人が何人もいると大変です。
マイクの取り合いですね。
なのでジャンケンで決めるのですが、酒が入っているのでもの凄く気合が入るジャンケンです。
いいオッサンたちがが大声で「じゃん! けん! ぽん! うおー!」なんてやるわけです。
見ているほうも「おお!」とか「ああ!」とか言って、このジャンケンに多いい盛り上がります。
そんな光景を見ているライダーハウスのオーナーも楽しそうでした。
このシャー満太郎、思うですがライダーハウスって正直、採算度外視で経営してると思うのですよ。
だって一人一泊1000円ですよ。
じゃあなんでやってるのかと言えば、毎晩の宴会でみんなが楽しんでいるの顔を見るために、やっているんじゃないかと思うのですよ。
自分の住んでいる町にふらりと来た旅人が、ヒゲ面の日焼けした顔をしわくちゃにして笑っている姿を見るために、ライダーハウスをやっているんじゃないかと、オーナーの楽しそうな顔を見て思いました。
このライダーハウスの宴会が楽しくて楽しくて連泊しちゃうんですよね。
以上、ライダーハウスに泊まって良かったことでした。
なんとなくライダーハウスの雰囲気がわかりましたか?
このシャー満太郎、旅が終わり就職して普通の生活に戻ったあとも、函館のライダーハウスに何回か泊まりに行きました。
あの自転車旅が恋しくなるんですね。
旅の雰囲気をもう一度味うべく、旅人が集うライダーハウスに泊まりに行きました。
まさにセンチメンタルジャーニーですね。
みなさんも旅人が交差する宿、ライダーハウスに一度訪れてみてはいかがでしょうか?
はい! 観光協会のポスターみたいなフレーズが出たところで、おしまい。
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